定置網を100%機能させるために
大量の魚を効率よく漁獲する上で最も重要なことは、使用する網の設計と敷設状態の良し悪しです。
時化や急潮でも破損しないような仕立方法や敷設の仕方、それが安定した漁場経営の鍵を握るといっても過言ではないでしょう。
以下に示す17項目はその中でも主要なチェックポイントであると考えています。

- 網の張り建て方は適正ですか。
- 各部の縮結(いせ)は適切ですか。
- 目合の設定はそれぞれの部位に応じた工夫が施されていますか。
- わずかな潮流で網が吹かれないための水中重量がありますか。
- 網には潮流で変形した後の復元力がありますか。
- 浮力と水中重量のバランスがとれていますか。
- 漁場水深に対する網丈(網の全高)は十分ですか。
- 障子の長さが十分にあり海底付近でもその役目を果たしていますか。
- 天張りの大きさ、羽口の広さは適当ですか。
- 広さに余裕がありますか。
- 敷網部分が多すぎたり、登りが長過ぎたりしていませんか。
- 勾配は適切ですか、傾斜が強くなり過ぎていませんか。
- オタフクや半立の大きさは十分ですか。
- 大量の魚が入れるだけの十分な広さはありますか。
- 位置がずれないだけの固定力がありますか。
- 時化や急潮に耐える力を持っていますか。
- 時化や急潮の荷重を側張り全体に分散させる構造になっていますか。
【定置網の各名称と機能】
● 側張り(がわばり) …浮き玉が付いた化繊ロープとワイヤーロープからなり、土のう袋などで海底に固定。網を吊り下げるフレームとなる。
● 道網…魚群の回遊を遮り、進行方向を変えさせる。
● 運動場・登り…道網に沿って沖に泳いできた魚を囲い込む
● 第一箱網・第二箱網…魚を溜め込みとりあげる
定置網はそれぞれの部分にこれだけ留意しなければ、漁獲量を維持・増大させる“良い網”とはいえないと考えています。
ホクモウでは独自のシステムを用いた技術により"良い網"であり続ける事をサポートします。
すでに全国各地の漁場で成果をあげ、信頼を頂いております。
安定した効率の良い操業、漁業の近代化・合理化をめざして、さらに努力をし続けてまいります。