磯網大型金庫の操業と船上選別台
2022年06月17日
このところ「落し」(第二箱網)で小型アジ・サバの目掛があり、それらが腐敗して網の中に落ちだして「落とし」を操業して魚を捕り上げることをしばし止めて大型金庫中心に操業しています。
「落し」の魚は、ゴミ(落ちた魚)と一緒に大型金庫に流し込むことで、ゴミは落し魚捕袋と金庫を繋いでいる廊下に取り付けられたゴミ出しから排出され、追い込まれた魚は大型金庫に滞留します。
今回は、磯網大型金庫操業の様子と船上選別台の動画をアップします。
大型金庫の操業風景
出港
午前1時過ぎから氷の積込みを始め、1時40分に出港です。
操業
1.磯網大型金庫三枚口に到着(1時50分)
2.操業開始~操業状況
3.魚捕部における水揚げ作業
船上選別台
画面上の方から、スリットの幅で3つのハッチ(一つのハッチにあまり詰め込まないで2~3トンでしょうか)に大まかに小・中・大といった大きさで魚倉に落ちる仕組みになっています。ただし長さが短いので、あくまでも大雑把で陸に戻ってからの本格的な選別作業の効率をあげるためのものです。ここで大雑把に分けるだけでも陸上での選別作業はかなり楽になります。
船上選別台の取り外しの様子(ハッチから外して蓋を締めるまで)
この後、目掛して落ちた魚の処理を兼ねて「落とし」から大型金庫への目掛して落ちた魚の処理を兼ねて追込み操業を終えて帰航したのが4時。沖網・磯網の選別終了が6時でした。
この日の水揚げ
沖網:ブリ・ガンド中心に約6トン
磯網:アジ・ブリ・ガンド中心に約4トン(金庫のみ)
おまけ
目掛したアジ。
自然に網の中を泳いでいるときに網目に突っ込まないんでしょうけど、操業・潮速などのちょっとした刺激があると網目に突っ込むのでしょうね。苦しそうですねえ。外してやりたいですねえ。ところが外そうと思って網を引っ張ると網目が横菱形になって余計に首を絞めることに…
この時期少々時化たあとの下り潮が速いときは大量に藻が網にかかり、これを掃除するのがひと仕事。