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定置網について

沿岸漁業、沖合漁業、
遠洋漁業について

日本の漁業は魚をとる海域(陸からの遠さ)や船の規模によって大きく3つに分類されています(養殖漁業をのぞく)。

漁業について詳しく見る(水産庁HPへ)

1.沿岸漁業について

沿岸漁業(えんがんぎょぎょう)とは、陸地が見える程度の沖合でおこなわれる漁業のことです。刺し網漁やカゴ漁、延縄(はえなわ)など様々な漁法があり、あらゆる魚介類をとっています。

エンジンを搭載した5トン以下の大きさの船を使用して1~2名で漁をする小規模な漁業がほとんどですが、もう少し大きな20トン未満の船を使うような定置網漁業も沿岸漁業に含まれます。
定置網漁について

平成30年の日本の沿岸漁業の漁獲量は97万トンで、日本の漁獲量442万トンの中の約2割を占めています。

2.沖合・遠洋漁業について

沖合漁業(おきあいぎょぎょう)は、日本の陸地から200海里(約370km)内で操業します。
出港してから2~3日で帰港する漁業もあれば、帰港するまで1ヶ月以上を要する漁業もあります。
20~150トン程度の船に平均4~15名ほどが乗っています。

沖合漁業は日本の漁獲量の半分以上の魚を獲っています。
代表的な漁法はまき網漁や底びき網漁で、食卓でなじみの深いアジ、サバ、イワシ、サンマなどの、ひかりものやエビ、カニなどをとっています。

遠洋漁業(えんようぎょぎょう)は、350〜500トンの大型船で南太平洋やインド洋、大西洋など、日本から遠く離れた漁場へ行き、マグロはえ縄漁業や、イカ釣り漁業をします。
一度日本を出ると短くても1カ月、長い場合は1年半も帰国しないことがあります。
とれた魚は船内で冷凍して日本に持ち帰ります。

3.沿岸漁業の中の定置網漁業

定置網漁業の年間漁獲量はおおむね40万~50万トン、これは沿岸漁業の漁獲量のうち約4割を占める数量で、日本の食卓を支える大切な産業です。

特に定置網の魚は生きたままとれるため、新鮮な状態で市場やスーパーに並べられます。
また、魚をイケスや水槽で生かしておくこともできます。定置網ではとれる魚の種類も多く、資源を有効に利用しているといえます。
また、そのことが日本の食卓を豊かにしています。

雇用の面でも重要な役割を果たしています。定置網は1つの漁場でも数人〜数十人の漁師さんが働いています。
漁師さんの他にも魚を出荷・運搬する業者さんや、網メーカー、造船所、機械メーカーなど多くの人達が定置網にかかわっています。
つまり、定置網は海に設置した魚工場のようなもので、たくさんの人の生活を支えています。

定置網で新鮮な魚を