操業再開・復興にむけて
2024年04月11日
鹿磯沖の漁場への試験航海も兼ねて、震災後の側張の点検、側掃除作業を開始
避難港への回航を足掛りに側の点検、側掃除作業、漁場水深確認調査などを実施。
鹿磯港に一番近いあたりの海底が、隆起した分浅くなっていることが確認されたが、主側の周辺は大きな変化は見られないことから本格的な網入れに向かって準備を進める。
また、船2隻の往復3時間にわたる航海にかかる燃料、天候による作業日程の制約、安全面、鹿磯港からの資材の積出など様々な課題が浮かび上がる。
幾度かの避難港から鹿磯漁場までの往復をしているなか、作業の安全・効率化を図るべく第三ホクモウ丸を鹿磯漁港へ係留することで沖合の船と鹿磯港の艀としての利用を開始。
隆起した岸壁から自前の縄梯子で第三ホクモウ丸に乗船して沖合の本船に渡るというもの。(昼食の運搬、用足しなど)
これらを繰り返しているなか、鹿磯港内に本船係留の可能性を認識。
港内で座礁していた船の撤去も3月末には実施される。
ホクモウ丸・第八ホクモウ丸 鹿磯港内へ係留
鹿磯港内への本船の試験係留を前に水中ドローンで港間口〜隆起した港内の水深が隆起した岩肌周辺は別として、港内中心の深いところで10m、その周辺で4m近くあることが確認される。
調査結果を受けて、4月11日第八ホクモウ丸ならびにホクモウ丸を鹿磯港内に係留。
これによって、沖作業は鹿磯港から出港できることになり側浮上作業、点検管理作業を効率よく行えることになる。
鹿磯港岸壁からの側資材の積出と積込
4mの地盤隆起によって、岸壁から係留してある船までの距離が遠い。
側資材(浮子、サルコ、ロープ類)は、一旦隆起した岩盤へ下ろして海に投げ出して船からロープで引き寄せる。
重量物は、いちばん海面に近い岸壁まで資材を移動させて、そこで下ろして船からロープで引き寄せて積込するしかない状況で側浮上、管理作業を進める。